こんにちは!
今回は、車両を引上げして預かり修理を行った修理のご紹介です。
今回の車両は ベーシックJOG (SA24J)です。
マンションの駐車場に4年程?数年放置されていた車両を予算内に修理できれば、修理してまた乗りたいとのご依頼でした。
ただ、放置年数が長くなると、色々劣化が進んでいたり、ガソリンの腐食がひどかったりと予想していました。
ひとまず、色々なパターンを想定しご説明した後、まずは見積点検をするため引上げることになりました。
とうぜんエンジンはかからない状態ですので、まずはエンジン系から点検していきます。
まずは手始めのエアフィルターです。
ボソボソになっています。軽く触るだけでカステラのような感覚で穴が開きます。
要交換ですね。
次に写真を忘れましたが、キャブレターです。
予想では、凄いコテコテになったガソリンや内部のパーツの腐食で交換部品が必要かと思っていましたが、そこまで酷くなく内部洗浄でキレイになりました。
次にインシュレータです。
キャブレターとエンジンをつなぐゴムのダクトです。
亀裂が入っていますね。まだ貫通はしていませんが、時間の問題ですので要交換です。
ひとまず、フィルターを在庫の部品と交換し、キャブレターの清掃を行い現状の状態でエンジンを始動してみると、エンジン始動しました。
異音も無く調子は良さそうです。
ではエンジン以外を点検していきます。
前後タイヤ、バッテリーは要交換ですね。
タイヤは長年着地していた部分が平らになっていました。
そして一番気になっていた音がありましたので、その点検に移行います。
バイクを転がしたときにゴロゴロ、ゴリゴリと音を立てていました。
トランスミッション部かセカンドシーブかのベアリング不良と予想し駆動系を分解し点検を進めます。
セカンドシーブは正常だったので、トランスミッション不良確定です。
これは長期放置が原因ではなく、恐らくそれよりもっと以前から音は出ていたんだと思います。
ギアオイルを抜くと金属粉まじりのオイルがダラダラと…。
ベアリングだけならまだ安く済むのですが、ギヤまで傷がいってると、異音は消えないので、ここも分解して確認します。
このベアリングが一番ダメージがひどくグラグラです。
その他のベアリングもガタはでてきています。すべて要交換ですね。
肝心のギアはまだ艶があり、まだ使えそうなのでそのまま再使用出来そうです。
以上の内容とその他もろもろの見積りを行い、お客様へ報告と相談した結果、全て作業行うことになりました。
見積り、部品発注、修理を含め約一週間ほどで修理完成です!
完成したときの写真をまた忘れてしましたしたが、エンジンも快調で、ギアの音も消え、新しいタイヤで安心して走行できるようになりました。
外装もコンパウンドで軽く磨きピカピカな状態で納車させて頂きました。
古い車両ですので、今後故障があるかもしれませんが、この時代のバイクはシンプルでタフなので、しっかり修理とオイル管理さえすればまだまだ走れると思いますよ!
ご自宅に保管されているバイクも一度、お見積りしてみませんか?
乗り換えするより安い場合もありますので、一度ご検討されてみては?